小石川中等教育学校の留学体験報告会に参加   5人の発表から見えた英語力・主体性・海外進学

小石川研究

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この記事でわかること

  • 小石川中等教育学校の留学体験報告会の内容と当日の様子
  • アメリカ・カナダ・イタリア・オーストラリアへの留学体験
  • 次世代リーダー育成道場など、小石川生が利用した留学制度
  • 留学中の英語、ホストファミリー、部活動で直面した課題
  • 留学を通して身についた主体性・行動力・プレゼンテーション力
  • 海外大学進学やTOEFL受験に対する生徒の考え方
  • 報告会を聞いた長男の英語学習への意識の変化

2026年7月14日、東京都立小石川中等教育学校で開催された「留学体験報告会」に参加してきました。

今回の報告会は、小石川中等教育学校への受検を検討している児童の保護者にも参加の機会が設けられていました。

申込受付が始まったのは、開催日の1週間前となる7月7日の正午です。先着順だったため、受付開始に合わせて申し込みました。

当初は100名を募集する予定だったようですが、会場変更に伴って定員が50名となり、受付開始から1時間もたたない12時55分には申込枠が埋まったとのことです。

小石川への関心の高さを、改めて感じさせられました。

報告会は13時30分から15時までの予定で開催され、海外留学を経験した5人の小石川生が、それぞれの体験を発表してくれました。

アリゾナ州へ留学した生徒の堂々とした発表

最初に登壇したのは、東京都教育委員会の「次世代リーダー育成道場」を利用して、アメリカのアリゾナ州へ留学した生徒です。

次世代リーダー育成道場とは、東京都教育委員会が都立高校生などを対象に実施している留学支援プログラムです。

国内での事前研修、海外留学、帰国後の事後研修を通じて、世界の人々と協働しながら新しい価値を生み出せる人材を育成することを目的としています。

最初の発表者という緊張する場面だったと思いますが、臆する様子はありませんでした。

留学先での学校生活やホストファミリーとの暮らし、現地で感じた日本との違いなどを、初めて話を聞く人にも分かりやすく説明してくれました。

話す速度や声の大きさも聞き取りやすく、スライドを見せながら要点を整理して伝える姿が印象的でした。

この堂々とした発表を見ただけでも、小石川生が普段から自分で調べ、考え、それを人前で発表する経験を積み重ねていることが伝わってきました。

カナダ留学を通して得た自信

続いて登壇したのは、同じく次世代リーダー育成道場を利用して、カナダのオンタリオ州へ留学した生徒です。

この生徒の発表も、とてもメリハリのある話し方でした。

単に出来事を順番に紹介するのではなく、留学前に感じていた不安、現地で直面した課題、それをどのように乗り越えたのかが、聞き手に伝わるように構成されていました。

特に印象に残ったのは、充実した留学生活を通して得た自信が、話し方や表情から自然に伝わってきたことです。

海外で生活することは、楽しいことばかりではありません。

言葉が思うように通じなかったり、生活習慣の違いに戸惑ったり、自分から声をかけなければ人間関係を築けなかったりする場面も多いはずです。

そうした環境の中で、自分で考えて行動した経験が、生徒を大きく成長させたのだと思います。

英語圏ではなくイタリア南部への留学

3番目に登壇したのは、AFSのプログラムを利用してイタリアへ留学した生徒です。

留学と聞くと、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどの英語圏を思い浮かべがちです。

しかし、この生徒は自らイタリア南部への留学を希望し、利用できる留学制度や団体を調べて、実際に留学を実現していました。

学校から用意された一つの道を進んだのではなく、自分が行きたい国を決め、そのための方法を自ら探したという点が、とても小石川生らしいと感じました。

英語を学ぶことだけが留学の目的ではありません。

異なる言語や文化、価値観の中で生活し、自分がそれまで当たり前だと思っていたものを見直すことにも、大きな意味があります。

「留学先は英語圏でなければならない」という固定観念にとらわれず、自分の興味から行動を起こした姿が印象に残りました。

アリゾナでもラクロスを継続

4番目に登壇したのは、次世代リーダー育成道場を活用して、アメリカのアリゾナ州へ留学した生徒です。

この生徒は小石川でラクロスに取り組んでおり、留学先でもラクロスができる環境を探したそうです。

現地ではラクロスだけでなく、チアリーディングにも挑戦しました。

留学中は、学校で授業を受けるだけでも大変だと思います。

その中で、自分の好きな競技を続け、さらに新しい活動にも飛び込んでいく行動力には驚かされました。

留学を、それまでの活動を中断する期間として考えるのではなく、自分の好きなことを海外でも続け、活動の幅を広げる機会にしていたのです。

4年生でオーストラリアへターム留学

最後に登壇したのは、5人の中で唯一、4年生のときに留学した生徒です。他の登壇者は5年生で留学を経験していました。

この生徒は3年生のとき、2週間の短期海外語学研修でオーストラリアを訪れていました。

その経験から、「もう一度同じ場所へ行きたい」という思いを持ち、自ら留学する方法を調べ、約3か月間のターム留学を実現したそうです。

小石川では3年生の海外語学研修などを通して、海外で学ぶ機会が用意されています。しかし、学校行事として参加して終わるのではなく、その経験を次の行動につなげられるかどうかは本人次第です。

短期研修で芽生えた興味を、3か月間の留学へと発展させた行動力に感心しました。

小石川の公式サイトでも、留学に関する情報を提供することで、生徒が「いつ、どこで、何を学ぶか」を考え、それぞれの学習の場を広げることを目指していると紹介されています。

今回登壇した生徒たちは、まさに自分自身で学びの場を広げていました。

ホストファミリーとの関係についての質疑応答

5人の発表後には、参加者からの質疑応答が行われました。

特に多かったのが、ホストファミリーとの関係についての質問です。

門限はどのように決められていたのか、ラクロスやチアリーディングへ参加するときの送迎はどうしていたのかなど、実際に海外で生活する際の具体的な質問が出ていました。

アメリカなどの車社会では、学校やスポーツ活動へ行くために車での送迎が必要になることがあります。

しかし、すべての送迎をホストファミリーにお願いすることに心苦しさを感じ、チームメートの保護者に相談して送迎してもらうなど、ホストファミリーの負担を減らす工夫をしていた生徒もいました。

留学では、英語力だけでなく、周囲の人への配慮や、自分の希望を相手に伝えて相談する力が必要になります。

困ったことが起きたときに、誰かが解決してくれるのを待つのではなく、自分から周囲に働きかける姿勢が大切なのだと分かりました。

留学によって海外大学が現実的な選択肢に

留学を経験したことで、海外大学への進学を現実的に考えるようになったという話もありました。

海外大学への出願ではTOEFLなどの英語試験の得点が必要になる場合があります。

そのため、留学中に伸びた英語力を生かせるよう、帰国直後にTOEFLを受験することを意識したという体験も紹介されました。

留学は、それだけで完結する特別なイベントではありません。

留学先で身につけた語学力や行動力を、その後の進路選択へどのようにつなげるかまで考えていることに驚きました。

海外大学への進学が、遠い世界の話ではなく、自分が選ぶことのできる進路の一つに変わったのだと思います。

平日の小石川の姿を見ることができた

今回の留学体験報告会には、受検を検討している保護者だけでなく、小石川の保護者や、先輩たちの留学体験を聞きたい下級生も参加していました。

学校説明会では、学校の教育方針や施設、入学後の生活について、先生から詳しく説明を受けることができます。

一方、今回の報告会では、実際の小石川生が自分の経験を自分の言葉で発表する姿を見ることができました。

平日の午後、小石川の通常の学校生活の中で行われている活動の一部を垣間見ることができたのは、受検を検討する保護者として非常に貴重な機会でした。

留学先の華やかな写真以上に印象に残ったのは、5人の生徒の話し方や立ち居振る舞いです。

自分の経験を整理し、相手に伝わる形に組み立て、大勢の前で堂々と発表する。

そこには、小石川が重視している探究や発表の学びが表れているように感じました。

この日に紹介してくれた留学体験談については下記の小石川の公式サイトから留学報告書として

確認することが出来ます。

東京都立小石川中等教育学校
留学だより 東京都立小石川中等教育学校

帰宅後、長男がすぐに英語学習を始めた

帰宅してから、長男にこの日の報告会について話しました。

長男はこれまで長年にわたって英語を学んできており、最近では英語が好きな科目の一つになりつつあります。

報告会では、高い英語力を持ち、英検1級を取得していた生徒でも、留学当初は現地の英語を十分に聞き取れなかったという話がありました。

学校の授業や英語試験で聞く音声と、現地の人が日常生活で話す英語には違いがあります。

話す速度や発音だけでなく、省略された表現や地域特有の言い回しもあるため、最初の1~2か月は思うようにコミュニケーションが取れず、落ち込むことも多かったそうです。

それでも、毎日英語を聞き続けるうちに少しずつ耳が慣れ、英語でコミュニケーションが取れるようになってからは、留学生活が一気に楽しくなったと話していました。

これから留学を考える人へのアドバイスとして、普段から英語のリスニングに取り組んでおくとよいという話もありました。

その内容を長男に伝えたところ、刺激を受けたようで、さっそく英語の勉強に取り組み始めました。

親が「英語を勉強しなさい」と言うよりも、少し年上の小石川生が海外で挑戦した実体験の方が、はるかに強い説得力を持っていたのだと思います。

小石川で広がる学びの選択肢

今回の報告会で紹介された留学先や留学方法は、一人ひとり異なっていました。

東京都の制度を利用してアメリカやカナダへ行った生徒、自分で留学団体を探してイタリアへ行った生徒、短期研修の経験を3か月間のオーストラリア留学へと発展させた生徒。

共通していたのは、与えられた機会を待つだけではなく、自分がやりたいことを考え、その実現方法を探して行動していたことです。

小石川には、海外語学研修をはじめ、国際理解を深めるためのさまざまな機会があります。

しかし、本当に大切なのは制度があることだけではありません。

学校で得た経験をきっかけとして、生徒自身が次の学びを考え、自ら新しい環境へ踏み出していく文化があることに、小石川の魅力を感じました。

今回の留学体験報告会は、海外留学について知るだけでなく、小石川で6年間を過ごす生徒がどのように成長していくのかを想像できる機会となりました。

そして長男にとっても、日々の英語学習の先にどのような世界が広がっているのかを考える、よいきっかけになったようです。

受検勉強は目の前の合格を目指すものですが、その先には、中学校・高校での学びや海外での挑戦、さらに大学や将来の進路があります。

今回出会った5人の小石川生の姿を通して、合格の先にある6年間が、私たち親子にとって少し具体的に見えてきました。

次回予告

👉 次回の記事はこちら 親子で考えてきめた受検勉強を含めたこの夏の計画についてご紹介します。

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