小6夏休みに板橋こども起業塾へ|大幅赤字から利益1位!起業体験で学んだこと

親子日記

この記事でわかること

  • 板橋こども起業塾で、小学生が実際にどのような会社経営を体験するのか
  • 春の大幅赤字から利益1位になるまでに、長男が考えた仕入れ・価格設定・広告・販売戦略
  • 起業体験で身につく「失敗→分析→仮説→再挑戦」の力と、小石川受検や将来の宇宙開発の夢とのつながり

前回の記事はこちら.👉小6夏休みの福島旅行|会津・磐梯山・猪苗代湖で学ぶ中学受検の体験学習

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夏休みに入り、子ども向けのさまざまなイベントが開催されています。

その中でも長男が特に楽しみにしていたのが、今回参加した**「板橋こども起業塾」**です。

板橋こども起業塾は、小学4年生から6年生を対象に開催されている子ども向けの起業体験イベントです。

会社をつくり、商品を企画し、資金を調達し、材料を仕入れ、商品を製造し、宣伝して販売する。そして最後には決算まで行う。

つまり、会社経営の流れを1日の中で丸ごと体験できるイベントです。公式サイトでも、「企画→資金調達→仕入れ→製造→宣伝→販売→決算」までを子ども自身が体験するプログラムとして紹介されています。

詳細はこちらです。

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将来は「宇宙開発ベンチャーをつくりたい」

長男は以前から、イーロン・マスク氏に強い憧れを持っています。

特に興味を持っているのがSpaceXです。

SpaceXは「Making Humanity Multiplanetary(人類を多惑星化する)」という方向性を掲げ、Starshipなどを通じて月や火星、その先の宇宙を目指しています。

長男もそんな姿を見ながら、

「自分も宇宙を目指す!」

「宇宙は広い。活躍できる場所は無限にある!」

と話しています。

そして将来は、自分自身でもSpaceXのような宇宙開発企業を立ち上げたいという夢を持っています。

そんな長男にとって、会社をつくるところから経営までを実際に体験できる「こども起業塾」は、ぜひ参加したいイベントの一つでした。

実は春にも参加。しかし結果は「大幅赤字」

この「こども起業塾」には、今年3月末にも一度参加しています。

そのときは特別な準備をせず、

「会社経営とはどんなものなのか、一度全部体験してみよう」

という気持ちで参加しました。

商品を考え、材料を仕入れ、製造し、宣伝し、販売し、最後に利益を計算する。

「会社経営を一通り体験する」という最初の目的は十分に達成できました。

しかし、一つだけ長男にとって強烈に残ったものがありました。

参加したチームの中で、長男の会社だけが大幅な赤字になってしまったのです。

これが相当悔しかったようです。

しかし、今振り返ると、この「大幅赤字」が今回の一番大きな学びにつながったように思います。

前回の失敗から、半年近く考え続けていた

春の起業塾が終わったあとから、長男は会社経営について時々考えるようになりました。

そして今回の参加が近づいてくると、その準備はさらに本格的になりました。

売上とは何か。

仕入れにはいくらかかるのか。

利益はいくら残るのか。

借りたお金には利息がかかる。

利益を大きくするためには、いくらで仕入れて、いくらで売ればいいのか。

営業利益や経常利益といった会社の会計に関する言葉についても、何度も確認していました。

基本的な発想はとてもシンプルです。

「安く仕入れて、高く売る」

しかし、実際にそれを実現しようとすると、考えなければならないことが一気に増えます。

何を仕入れるのか。

誰に売るのか。

いくらなら買ってもらえるのか。

商品の原価はいくらなのか。

何個売れば黒字になるのか。

さらに長男は、販売方法についても考えていました。

宣伝ポスターは一目で内容が分かる文字数にする。

前半は高級感のあるシックな色を使い、商品価値を高く見せる。

もし売れ残りそうなら、後半は赤や黄色など目立つ色を使ったPOPに変更して値下げ販売する。

ただし、値下げしても十分な利益が出る原価にしておく。

そんなことまで1週間ほど前から考えていました。

実際には1週間どころか、3月の失敗からずっと頭のどこかで考え続けていたのかもしれません。

いよいよ「板橋こども起業塾」スタート

会場に到着すると、子どもたちは事前に振り分けられた班ごとのテーブルに案内されました。

小学4年生から6年生までが、各チームにバランスよく配置されているようでした。

ほとんどが初対面の子どもたちです。

各テーブルにはメンターとして大人のスタッフが入り、子どもたちの会社経営をサポートしてくれます。

ただし、主役はあくまで子どもたち。

何をつくるのか。

いくらで売るのか。

誰が何を担当するのか。

基本的には子どもたち自身が相談しながら決めていきます。

保護者は別の保護者席へ。

午後の発表や販売の時間になると、今度は保護者も「お客さん」として参加します。

1.まずは自己紹介

最初はチーム内で自己紹介です。

ほとんどが初めて会う子どもたち。

しかし、この数時間後には同じ会社の仲間として商品をつくり、一緒に販売しなければなりません。

会社経営以前に、まず必要になるのがコミュニケーションです。

2.会社経営の段取りを考える

次に、

「会社をつくる」

ところから、

「商品を販売する」

までに何をしなければならないのか、会社のみんなで確認していきます。

ゴールから逆算して、限られた時間をどのように使うのかを考えます。

3.社名と役割を決める

会社にはさまざまな仕事があります。

社長。

宣伝マネージャー。

仕入れマネージャー。

販売マネージャー。

会計マネージャー。

製造マネージャー。

それぞれの役割をチーム内で決めていきます。

一人ですべて行うのではなく、役割分担して会社を動かすところも面白いところです。

4.会社の方針を決める

次に考えるのが、

「自分たちの会社があることで、お客様にどんな良いことがあるのか」

ということです。

単に「何を売りたいか」ではなく、

「お客様にどんな価値を提供するのか」

を考えます。

小学生向けのイベントですが、考えていることはかなり本格的です。

5.商品を企画する

次に、自分たちの会社のお客様は誰なのかを想定します。

そして、そのお客様が喜びそうな商品を考え、デザインしていきます。

自分が欲しいものをつくるだけではなく、

「誰が買ってくれるのか」

から考えることがポイントです。

6.事業計画書を作成する

商品が決まったからといって、すぐに材料を購入できるわけではありません。

会社にはまだお金がありません。

そこで、銀行からお金を借りるための事業計画書を作成します。

何をつくるのか。

いくら必要なのか。

どのくらい売れると考えているのか。

自分たちのビジネスを説明しなければなりません。

7.銀行から資金調達

そして、いよいよ融資です。

会場には実際の金融機関の方々も来場しており、子どもたちが作成した事業計画を見ながら融資の判断をしてくれます。

もちろん実際のお金ではありませんが、子どもたちにとってはかなり緊張する場面です。

「お金を貸してください」

と言うだけでは貸してもらえません。

なぜその金額が必要なのかを説明しなければならないからです。

8.材料を仕入れる

無事に資金を調達したら、そのお金を使って商品をつくるための材料を仕入れます。

ここでは、

「できるだけ安く材料を仕入れる」

という視点も重要になってきます。

売上だけではなく、利益を考えるなら、仕入れ価格は非常に重要です。

春に赤字を経験した長男にとっては、特に気になる場面だったと思います。

9.商品を製造する

材料を仕入れたら、いよいよ商品づくりです。

限られた時間の中で、会社のみんなで協力して商品を完成させていきます。

ここでも役割分担が重要になります。

10.広告宣伝を行う

全員が商品を製造しているだけでは販売の準備が間に合いません。

そこで宣伝担当を中心に、販売用のポスターなどを作成します。

何を売っているのか。

どんな良さがあるのか。

価格はいくらなのか。

一瞬でお客様に伝えなければなりません。

長男が事前に考えていた「文字数」「色」「値段の見せ方」なども、まさにここにつながります。

11.いよいよ販売開始

そして、いよいよ販売時間です。

ここから保護者も参加します。

保護者には1人1,500円分の模擬紙幣が配られ、各会社の商品を見て回りながら、実際に「買いたい」と思った商品を購入します。

当然、すべての商品が同じように売れるわけではありません。

商品の魅力。

値段。

デザイン。

宣伝。

接客。

さまざまな要素によって売れ行きが変わります。

子どもたちにとっては、それまで考えてきたことの答えが出る時間です。

12.借入金を返済する

販売が終わったら、売上金を数えます。

しかし、

「たくさん売れた!」

で終わりではありません。

銀行から借りたお金を返さなければなりません。

売上と利益は違う。

お金を借りれば返済しなければならない。

会社経営では当たり前のことですが、実際に自分たちで経験すると理解の深さはまったく違うと思います。

13.利益を計算する

そして最後は決算です。

売上はいくらだったのか。

仕入れなどにいくら使ったのか。

銀行にいくら返したのか。

最終的に会社にいくら残ったのか。

メンターの方にサポートしていただきながら計算していきます。

ここで初めて、

「自分たちの会社経営は成功したのか」

が数字として見えてきます。

前回の赤字から一転、利益部門で同率1位に

そして最後に、各会社の結果が発表されました。

今回、長男の会社は利益部門で同率1位になることができました。

3月に参加したときには大幅赤字。

そこから数か月。

何が悪かったのかを考え、

利益とは何なのかを調べ、

仕入れを考え、

値段を考え、

広告を考え、

売り方まで考えて、再び挑戦しました。

もちろん、長男一人の結果ではありません。

今回同じ会社になった仲間にも非常に恵まれたのだと思います。

会社経営はチームで行うものです。

それでも、前回の失敗をきっかけに自分なりに研究し、その後の挑戦で狙った成果を出せたことは、本人にとってかなり嬉しかったようです。

私は今回の結果そのもの以上に、

「失敗したから、次はどうすればいいのかを考えた」

というところに大きな意味があったと思っています。

「大幅赤字」は失敗ではなく、最高の教材だった

もし3月の起業塾で普通に利益が出ていたら、ここまで会社経営について考えなかったかもしれません。

大幅な赤字だった。

悔しかった。

だから調べた。

そして、

「次はこうしてみよう」

という仮説を立てた。

実際にもう一度挑戦した。

結果を確認した。

これは、

失敗→分析→仮説→実行→検証

という一つのサイクルになっています。

考えてみれば、これは今取り組んでいる小石川中等教育学校の受検勉強ともよく似ています。

問題を解く。

間違える。

なぜ間違えたのか考える。

別の解き方を考える。

もう一度挑戦する。

単に「正解を覚える」のではなく、自分で考えて次の方法をつくる。

今回の起業塾は受検勉強ではありませんが、そこで使っている力には共通する部分がたくさんあるように感じました。

起業塾終了後は、そのまま音楽教室へ

そして、この日はこれだけでは終わりません。

こども起業塾が終了すると、長男はすぐに音楽教室へ移動。

この日はちょうど音楽教室のミニ発表会もあり、無事に間に合って演奏することができました。

朝から会社をつくり、

商品を考え、

銀行からお金を借り、

製造し、

販売し、

決算して、

利益1位になり、

そのまま移動して音楽の発表会。

なかなか密度の濃い一日です。

本人にとっても、とても充実した一日になったようです。

小石川の先にある「宇宙」という目標

今回の起業塾では、将来長男が目指している「宇宙開発ベンチャー企業をつくる」という夢に向かって、会社というものがどのように始まり、どのように動いていくのかを少しだけ体験することができました。

もちろん、小学生です。

将来の夢はこれから何度変わっても構わないと思っています。

ただ、現在の長男の中では、一つの線につながっています。

宇宙に興味を持つ。

イーロン・マスク氏やSpaceXに興味を持つ。

宇宙開発企業をつくりたいと思う。

そのために科学や数学をもっと学びたい。

小石川中等教育学校にも興味を持つ。

小石川のロケット班で活動してみたい。

さらにその先の大学では、宇宙に関わる最先端技術や経営について学んでみたい。

そしていつか、自分自身で宇宙開発企業を立ち上げたい。

そんな未来を今は思い描いています。

小石川への受検は、2027年2月3日で終わるプロジェクトです。

しかし、その先の人生から見れば、それも一つの通過点にすぎません。

何のために勉強するのか。

何のために小石川を目指すのか。

その先で何をしたいのか。

今回の「板橋こども起業塾」を通じて、そんな長男の今後の人生が、親である私にもほんの少し見えたような気がしました。

春には大幅赤字だった会社経営。

夏には利益1位。

次はどんな失敗をして、そこから何を考え、どんな挑戦をするのか。

まだ小学6年生。

宇宙までの道のりは、とてつもなく長そうです。

でも、まずはその小さな一歩として、とても良い夏休みの経験になりました。

次回予告

👉 次回の記事はこちら  記事の方向性が決まりしだい更新します。

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