- この記事でわかること
- 小石川受検だけで終わらせない、小学校最後の夏休み
- 我が家の小石川受検は、小学5年生の5月から始まった
- 2027年2月3日から逆算した夏休みの学習計画
- 算数|規則性と計算力を整え、適性検査型の問題へ
- 国語|語彙と説明文の読解を強化し、記述力につなげる
- 理科|生物・地学・化学の基礎を整え、考察する力を伸ばす
- 社会|地理の基礎知識を補い、資料を読み取る力を磨く
- 7月は弱点補強、8月は適性検査への橋渡し
- 最近感じている、小石川が求める3つの力
- 机に向かうだけでは身につかない力もある
- 計画は親が与えるものではなく、親子で作るもの
- 親は伴走者として支える
- 兄の姿を見ている小学3年生の次男
- 勉強も遊びも体験も、全部が小学校最後の夏休み
この記事でわかること
- 小学6年生の夏休みに取り組む、我が家の中学受検計画
- 塾なしで小石川中等教育学校を目指すための、算数・国語・理科・社会の学習方針
- 7月の弱点補強から、8月の適性検査対策へつなげる考え方
- 受検勉強と家族旅行、ピアノ、サッカー、自由研究を両立する理由
- 小石川受検を通して育てたい「自分で考える力」「伝える力」「行動する力」
- 親が管理するのではなく、子どもと一緒に計画を立てて伴走する方法
- 小学校最後の夏休みを、勉強だけで終わらせない我が家の考え方
前回の記事はこちら.👉小石川中等教育学校の留学体験報告会に参加|5人の発表から見えた英語力・主体性・海外進学
👉 シリーズ目次はこちら 塾なし小石川チャレンジ|シリーズ目次とおすすめ記事一覧
長男は、教育系YouTuberの動画を見ることが大好きです。
ただし、その多くは大学受験や高校受験を対象にしたチャンネルです。そのため、「夏休みは受験勉強の天王山」「夏を制する者は受験を制する」といった勇ましい言葉を耳にする機会も多く、長男自身もすっかりその気になって机に向かっています。
一方で、さまざまな模試を受けている関係から、夏休み前には複数の学習塾から夏期講習の案内が届きました。
それらをざっと見た印象では、
- 夏に学ぶことで大きく成長できる
- 「分かる楽しさ」を体験できる
- 志望校に一歩近づける
といった、前向きなキャッチコピーが多かったように感じます。
大学受験や高校受験向けの教育系YouTubeで時折見かけるような、強い危機感をあおる表現が少ないことにも好感を持ちました。
もちろん、受験において一定の緊張感は必要です。しかし、「今やらなければ終わり」「この夏を逃したら間に合わない」と追い込むよりも、「この夏に成長しよう」「分かる喜びを味わおう」と伝える方が、小学生には合っているのではないかと思います。
このあたりについては、機会があれば別の記事で詳しく紹介していきます。
今回は、2027年2月3日の小石川中等教育学校の受検に向けて、我が家がどのような夏休みを過ごす予定なのかをまとめます。
小石川受検だけで終わらせない、小学校最後の夏休み
我が家には、小学6年生の長男と小学3年生の次男がいます。
長男にとって、この夏は小学校生活最後の夏休みです。
来年2月の中学受検に向けて、家族全体でできる限りのサポートをしていきます。しかし同時に、小学生として過ごせる最後の夏休みを、家族でしっかり楽しむことも大切にしたいと考えています。
受検勉強だけで毎日を埋め尽くすのではなく、
- 家族旅行
- サッカー
- ピアノ
- 英語
- 読書
- 自由研究
- 子ども向けの体験講座
などにも取り組む予定です。
ピアノやサッカー、英語は、小石川の適性検査に直接点数として反映されるものではありません。
それでも、目標に向かって練習を続ける力、失敗から修正する力、人と関わる力、自分の考えを表現する力は、長い目で見れば受検勉強以上に大切な力になるかもしれません。
我が家では、受検を人生のゴールではなく、長男が成長するための一つのプロジェクトとして捉えています。
我が家の小石川受検は、小学5年生の5月から始まった
我が家が小石川受検を意識し始めたのは、長男が小学5年生だった2025年5月です。
一般的に中学受検を予定している家庭では、小学3年生や4年生から塾に通い、数年間かけて準備を進めるケースが多いと思います。
しかし、我が家の場合は、小石川中等教育学校の案内を長男が目にして、
「ここへ行きたい」
と言ったことが、すべての始まりでした。
そのため、現在は「塾なし受検」として学習を進めていますが、最初から積極的に塾を使わない方針を選択していたわけではありません。
実際には、受検への始動が遅く、問い合わせた時点で対象となる塾や講座がすでに満員だったという事情もありました。
結果として、家庭で教材を選び、親子で計画を立て、ChatGPTにも相談しながら進める形になりました。
始めた当初は、小石川の適性検査がどのようなものなのか、私自身もほとんど理解していませんでした。
一般的な私立中学受験とは何が違うのか。
どのような教材が必要なのか。
知識をどこまで身につければよいのか。
記述問題はどのように採点されるのか。
一つずつ調べ、模試や過去問の結果を分析しながら、少しずつ我が家なりの形を作ってきました。
2027年2月3日から逆算した夏休みの学習計画
2026年6月末には、2027年2月の受検本番までを見通した、教科別の大まかな学習スケジュールを作成しました。
夏休み前までの模試や問題演習では、得意分野と弱点がかなり明確になっています。
そこで7月は、これまでに見つかった基礎的な弱点を補強する期間としました。
そのうえで8月からは、各教科に適性検査型の問題集や資料読解、記述問題を少しずつ加えていきます。
算数|規則性と計算力を整え、適性検査型の問題へ
算数では、模試で明らかになった「規則性」と「計算の正確さ」を重点的に補強します。
図形分野は比較的得意ですが、数列や周期、条件整理などでは、問題の仕組みを見抜く前に手が止まってしまうことがあります。
7月中は、規則性の教材や『塾技』、『Project40』などを使いながら、基礎的な考え方を繰り返し確認します。
同時に、計算問題にも毎日取り組み、途中式を残すことや見直しの習慣も定着させます。
8月からは、単純に答えを出す問題だけでなく、
- 条件を整理する
- 表や図を作る
- 複数の解き方を比較する
- 考え方を文章で説明する
といった、小石川の適性検査につながる問題を増やしていく予定です。
算数では、難問をたくさん解くことよりも、自分の考えを再現できる状態にすることを重視します。
国語|語彙と説明文の読解を強化し、記述力につなげる
国語では、物語文における登場人物の心情理解が長男の強みです。
一方で、語彙問題や説明文の部分的な読み取りには課題があります。
そこで7月は、語彙教材を使った基礎固めと、説明文の一文一文の関係を丁寧に読む練習を進めます。
特に意識するのは、
- 指示語が何を指しているか
- 接続語によって文章がどう展開しているか
- 筆者の主張と具体例を区別できるか
- 本文中の言葉を使って答えられるか
という点です。
8月からは、要約や200字程度の記述にも取り組み、自分の考えを短く分かりやすくまとめる練習を増やします。
また、夏休みには読書感想文にも取り組みます。
単にあらすじを書くのではなく、本を読んで自分の考えがどのように変化したのか、自分の経験とどのようにつながったのかを掘り下げる予定です。
理科|生物・地学・化学の基礎を整え、考察する力を伸ばす
理科では、知識を覚えることに加えて、実験結果や資料から理由を考える力を伸ばしていきます。
これまでの模試では、健康分野は比較的安定している一方、生物や地学、化学分野に取りこぼしが見られました。
7月は、植物や動物の体の仕組み、天体や気象、物質の変化などの基礎知識を整理します。
その際、単に答えを覚えるのではなく、
「なぜその結果になるのか」
「条件を変えるとどうなるのか」
「この実験から何が言えるのか」
を自分の言葉で説明することを大切にします。
8月からは、公立中高一貫校向けの適性検査問題集を使い、複数の資料を組み合わせて考える問題や、実験方法を考える問題にも取り組みます。
夏休みの自由研究として予定している紙飛行機の実験も、理科の学習につながります。
同じ形の紙飛行機を少しずつ変えながら数多く飛ばし、記録を取り、仮説を立て、改善する予定です。
うまくいかなかった結果も含めて、試行錯誤の過程そのものを大切にしたいと思います。
社会|地理の基礎知識を補い、資料を読み取る力を磨く
社会では、歴史や政治分野には比較的強みがあります。
一方で、都道府県、産業、地形、気候などの地理分野には、まだ知識の抜けがあります。
特に模試では、「日本三大〇〇」のような基礎知識や、農業・工業・貿易に関する問題で失点が目立ちました。
そこで7月は、
- 都道府県と県庁所在地
- 山地・平野・川・湖
- 気候と農業
- 工業地帯・工業地域
- 日本の貿易
- 地図や統計資料の読み方
を中心に基礎を整理します。
8月からは、グラフや地図、表、写真など、複数の資料を比較しながら考える適性検査型の問題を増やします。
また、夏休みの家族旅行でも、教科書だけでは分からない地理や歴史を体験する予定です。
旅先の地形や特産品、地域の歴史を実際に見て学ぶことで、知識を単なる暗記ではなく、体験と結びついたものにしたいと考えています。
7月は弱点補強、8月は適性検査への橋渡し
夏休みの教科学習を一言でまとめると、
7月末までに、6月までに見つかった弱点と基礎の不足を補強する。8月からは、各教科に適性検査型の問題を加えていく。
という流れです。
いきなり小石川の過去問ばかりに取り組むのではなく、まずは問題を考えるための土台を整えます。
土台となる知識が不足したままでは、資料を正しく読み取ることも、自分の考えを記述することもできません。
一方で、知識を覚えるだけでも小石川の問題には対応できません。
そのため、基礎知識の補強と適性検査型の学習を、段階的につないでいく計画にしています。
最近感じている、小石川が求める3つの力
最近、小石川中等教育学校が求めている力は、大きく分けて次の3つではないかと考えるようになりました。

1.自分で考える力
与えられた知識をそのまま使うだけでなく、資料や条件を読み、自分なりの方法で答えを導き出す力です。
小石川の適性検査では、見たことのない題材や身近な現象をもとに考える問題が多く出題されます。
知っている公式に当てはめるだけではなく、
「何が分かっているのか」
「何を求める必要があるのか」
「どの情報を使えばよいのか」
を自分で整理しなければなりません。
2.考えを伝える力
どれだけ深く考えていても、それを相手に伝えられなければ評価されません。
文章で説明する力、図や表で整理する力、必要な情報を選び取る力が求められます。
これは、学校の勉強だけでなく、将来どのような仕事をする場合にも必要な力です。
企業の採用担当者として人を見る場合でも、投資家として創業間もない会社への出資を検討する場合でも、自分の考えを分かりやすく説明できる人には大きな魅力を感じると思います。
3.他者と関わりながら行動する力
学校生活は、一人で問題を解くだけでは成り立ちません。
相手の話を聞き、異なる意見を受け入れ、必要に応じて自分の考えを修正しながら、協力して物事を進める力が必要です。
小石川が掲げる「立志・開拓・創作」という教育理念を考えても、単にテストの点数が高いだけではなく、自分から課題を見つけ、他者と関わりながら新しいものを生み出す姿勢が重視されているように感じます。
机に向かうだけでは身につかない力もある
もちろん、小石川に合格するためには、学力を高める必要があります。
しかし、小石川が求めている力のすべてが、机に向かって問題集を解くだけで身につくとは思いません。
- 一度決めたことを粘り強くやり抜く力
- 失敗しても方法を変えて挑戦する力
- 状況に応じて柔軟に計画を見直す力
- 自分から周囲の人に働きかける力
- 相手の立場を考えて行動する力
これらは、日常生活やさまざまな体験の中でこそ育つものです。
そこで今年の夏休みは、学習時間を確保しながらも、長男と相談して家族旅行や各種活動を予定に組み込んでいます。
9月にはピアノの発表会があります。
夏休み中も練習を続け、人前で一曲を完成させて演奏する経験は、受検勉強とは異なる緊張感や達成感を与えてくれるはずです。
サッカーでは、自分一人の判断だけでなく、仲間の動きを見ながらプレーする必要があります。
英語や中国語の学習では、日本語とは異なる表現に触れ、世界を広く見るきっかけになります。
また、夏休みには「板橋こども起業塾」にも参加しました。
限られた条件の中で商品を考え、価格や利益を意識しながら販売する経験は、社会や算数、コミュニケーションの学習にもつながります。
長男はこの起業塾で営業利益部門の1位になり、起業に対する関心をさらに深めました。
教科の枠を超えた体験から、自分で考えて行動する面白さを感じてくれたことは、大きな収穫だったと思います。
計画は親が与えるものではなく、親子で作るもの
今回の夏休み計画も、親だけで決めたわけではありません。
長男と一緒に、2027年2月3日の受検日から逆算し、
「今の自分には何が足りないのか」
「7月末までに何ができるようになりたいのか」
「8月から何を始めるのか」
を考えながら作りました。
その際には、ChatGPTにも相談し、模試結果や教材の進み具合を整理しながら、教科ごとの計画を立てています。
ただし、計画を立てたからといって、そのとおりに進むとは限りません。
体調が悪い日もあれば、思った以上に時間がかかる単元もあります。逆に、予定より早く理解できる分野もあります。
そのため、計画は守ること自体を目的にせず、現在地を確認するための地図として使います。
必要に応じて変更し、続けられる形に調整していきます。
親は伴走者として支える
親の役割は、受検勉強を先頭で引っ張ることではなく、伴走者として支えることだと考えています。
もちろん、教材を準備したり、予定を整理したり、過去問を印刷したりする場面では親の支援が必要です。
しかし、実際に受検するのは長男です。
本人が自分で目標を持ち、自分で考え、自分の意思で机に向かうことが何より大切です。
塾に通わず、家庭で試行錯誤しながら進めてきたため、遠回りした部分もあったと思います。
もっと早く知っていれば効率よく進められたこともあります。
それでも長男が、自分で受検日から逆算し、
「今、何をする必要があるのか」
を考えながら学習を進めている姿を見ると、中学受検に挑戦して本当によかったと感じます。
合格することはもちろん大切です。
しかし、自分で目標を決め、長期間の計画を立て、うまくいかなければ修正しながら進む経験は、結果にかかわらず長男の財産になるはずです。
これは、塾へ行かなかった、正確には行けなかったからこそ得られた経験でもあると思います。
兄の姿を見ている小学3年生の次男
そして、長男の姿は、弟である次男にも影響を与えています。
毎日机に向かい、難しい問題に悩みながらも前向きに取り組む兄を見て、現在小学3年生の次男も、
「僕も自力で小石川へ行く」
と言い始めました。
まだ小学3年生なので、今から受検勉強を急いで始める必要はないと思っています。
まずは、本を読むこと、興味を持ったことを調べること、学校の授業を楽しむこと、たくさん遊ぶことを大切にしてほしいです。
それでも、目標に向かって努力する兄の姿を日常の中で見られることは、次男にとって大きな学びになるはずです。
兄が順調な日だけでなく、問題が解けずに悩む日や、計画どおりに進まない日も含めて、しっかり目に焼き付けてほしいと思います。
勉強も遊びも体験も、全部が小学校最後の夏休み
受検生の夏休みというと、朝から晩まで勉強する姿を思い浮かべがちです。
実際、長男もこれまで以上に長い時間を学習に使います。
しかし、勉強時間の長さだけで夏休みの価値を測るつもりはありません。
旅行先で見た景色、自由研究で失敗した回数、家族と交わした会話、ピアノの練習、サッカーでの判断、起業塾で考えた商品。
そうした一つひとつの経験が、小石川の適性検査につながるかもしれませんし、直接つながらなくても長男の人間的な成長につながります。
2027年2月3日の受検日まで、残された時間は少しずつ短くなっています。
それでも、焦りだけで毎日を過ごすのではなく、現在地を確認しながら、一歩ずつ前に進みたいと思います。
学ぶことを楽しみ、家族との時間も大切にし、自分で考えて行動する。
そんな小学校最後の夏休みにしていく予定です。
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中学受検を控える小学6年生の夏休みに、家族で福島県を訪れました。会津若松城、福島県立博物館、磐梯山、猪苗代湖などを巡り、歴史・地理・理科・社会を実体験から学んだ1泊2日の体験学習を紹介します。
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