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👉 第1話ロケット部に入りたい(小石川中等教育学校をめざすきっかけ)
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第1話で書いたとおり、長男が突然言いました。
「この学校でロケット部に入りたい」。
親としては嬉しい反面、頭の中はクエスチョンだらけです。
そもそも“小石川”ってどんな学校なのか?
中学受験を現実的に考えてこなかった我が家にとって、ここがすべてのスタートでした。
1. 親は「小石川って何?」から始まった
正直に言うと、当時の私は「小石川中等教育学校」という名前を知っている程度。
偏差値は? 受験科目は? そもそも“適性検査”って何?
まずは一つずつ、調べるところから始めました。
私が中学受験に否定的だった一方で、ここ数年で「教育そのもの」が大きく変わっていることも、実は理解していました。
その背景にあるのが、長男の入学と同時に引き受けた PTA会長 という役割です。
PTA会長になると、学校へ顔を出す機会が増えます。
それを負担に感じる方も多いと思いますが、私の場合は結果的に、校長先生・副校長先生・担任の先生方、そして教育委員会の方々と直接対話する機会が増えました。
そこで強く実感したのが、2020年以降の学習指導要領の変化です。
キーワードは「主体的・対話的で深い学び」。
先生が一方的に教える授業ではなく、子どもたちの“気づき”や“興味”から出発し、深く探究することを促す授業へ。現場が少しずつ、確実に移行していることを目の当たりにしました。
そして何より印象的だったのは、その変化を実現するために、先生方が本当に知恵を絞っているということです。
「どうすれば子どもが自分で考え、話し合い、試行錯誤できるか」
日々の授業づくりの中で、それを真剣に積み重ねている姿を知るようになりました。
さらに、PTA会長として参加する コミュニティ・スクール委員会 を通じて、学校が「地域とともにある学校」へ向かっていることも実感しました。
地域の特色を生かしながら、子どもたちの学びを支える。そんな流れが確かに進んでいます。
個人的には、公教育の先進事例として知られる、つくば市の小中一貫校(義務教育学校)の授業の様子にも注目してきました。
また、公立小学校でも国際バカロレア(IB)の考え方を取り入れた高知県の事例などを参考にしながら、私自身も自校で 国際バカロレア関心校(※参加段階) の導入に主体的に関わってきました。
つまり私は、教育の未来について「まったく知らない親」ではありませんでした。
その私が、はじめて 小石川中等教育学校 の紹介を見ていくうちに、こう感じたのです。
「子どもたちに今必要な公教育が、すでに“学校の形”として実践されている」
この驚きが、第1話の長男の一言を、単なる憧れで終わらせず、
「親として調べてみよう」という次の一歩につながりました。
2. 調べてわかった“小石川らしさ”
小石川を調べ始めて、最初に「これは…」と心をつかまれたのは、公式サイトに載っていた校長先生のメッセージでした。
「生徒には、『予測のつかない激動の時代の中にあっても、主体的・創造的に力強く生きる人に育って欲しい』
『自ら課題を見つけ、解決を図ることができるリーダーになって欲しい』と考えます。」
この一文を読んだとき、私は直感しました。「まさに今、必要とされている人材像だ」と。
AIの進化によって、社会の前提が大きく変わり始めているのが2025年の現在です。正解が一つに決まらない問題が増え、変化のスピードも速い。そんな時代に必要なのは、暗記で得た知識量だけではなく、自分で課題を見つけ、考え、試し、言葉にして前に進める力だと感じています。
そして驚いたのは、その理想像が「きれいな理念」として書かれているだけでなく、
適性検査の内容や探究活動、学校の方針として“仕組み”に落とし込まれているように見えたことでした。
長男が「ロケット部に入りたい」と言った瞬間、私はまだ受験に即答できませんでした。
でも、校長先生のこの言葉に出会ったことで、
「この学校が育てたい力」と「これからの時代に必要な力」が重なって見えた。
だからこそ私は、小石川を“受験校”としてだけではなく、教育の方向性として一度ちゃんと調べてみようと思うようになったのです。
以下に小石川の教育について私が惹かれた点をまとめておきます。
私が特に惹かれたのは、この3点です。
① 暗記ではなく「思考力・表現力」を重視している
適性検査は、知識の量ではなく「考える力」を問う。
これは、私が中学受験に対して抱いていたモヤモヤと、真逆の方向性でした。
② 探究活動やグループワークが多い
一人で解く力だけでなく、考えを言葉にし、他者と組み立てていく力。
AI時代に必要な力に直結していると感じました。
③ 公立ならではの多様性の中で学べる
価値観が似た人だけが集まる環境ではなく、
いろいろな背景を持つ人と関わりながら学ぶ。
その環境自体が、子どもを強くすると感じました。
3.「中学受験=詰め込み」という思い込みが揺らいだ
私は、もともと中学受験に否定的でした。
ですが小石川を調べていくほど、考え方が少しずつ変わっていきました。
「受験の形」しだいでは、子どもの力を伸ばす選択肢になり得る。
そう思うようになったのです。
理由は、小石川の入学者選抜である「適性検査」が、いわゆる暗記中心の入試とは違い、次の力を強く求めていると感じたからです。
- 思考力(自分で問いを立てる力)
- 分析力(情報を整理し、仮説を立てる力)
- 伝える力(文章で表現し、相手に届く形にする力)
これは、私が別の記事で整理した「AI時代に必要な7つの力」の中でも、特に核となる力です。
そして何より、たとえ入試で合格できなかったとしても、その後の人生で確実に役に立つ力だと感じました。
実際、適性検査Ⅱの問題には、会話文とデータ(表・グラフ・地図など)が示され、状況を読み取り、課題を整理し、解決策を考えて文章で提案する——という形式が出題されます。
こうした「分析に基づく提案力」は、実社会でもそのまま通用する力です。
まとめると、小石川の適性検査は、私が抱いていた
「中学受験=暗記一色で消耗する」 というイメージとは明らかに違っていました。
そのギャップが、私の考え方を大きく揺さぶり、「受験」という選択肢を前向きに捉えるきっかけになったのです。
. 次にやったこと|「現状を知る」ために模試を受ける
学校の魅力を理解したとしても、次に出てくるのは現実の問題です。
- 今の学力で届くのか?
- どれくらいの準備が必要なのか?
- そもそも我が家のやり方(塾なし)で可能性があるのか?
そこで、まず最初にやったのは 全国模試を受けて“現在地”を知ることでした。
(全国模試については第3話で詳しく書きます)
もちろん、全国模試は主に私立中受験を想定した内容です。それだけで小石川の合否を測れないことは承知しています。
ただ、目安として「今どの位置にいるのか」を把握するには有効だと考えました。
「塾なし」になったのは、最初から塾を否定したからではない
塾についても、最初から否定していたわけではありません。
ただ、有名な大手塾の多くは私立中学向けが中心で、小石川のような“適性検査型”に特化し、実績を出している塾は限られるのが現実です。
また、適性検査型に特化とうたっている塾でも、実績のあるクラスはすでに満席という教室が多くありました。
今回「塾なし」を選んだ背景には、そもそも入りたくても席が空いていなかったという事情もあります。
参考になった3つの塾の「良いところ」
そんな中でも、次の3つの塾には参考になる部分が多くありました。
1)四谷大塚の良いところ
- **学習の見える化(週間学習予定表)**で、家庭学習を「予習・復習」に分けて回す仕組み
- 毎回の確認テストで「授業=試す場」にし、定着のスピードを上げる
- 公立中高一貫向けに、適性検査形式に慣れるための実力判定テスト等を用意している
2)E-STYLEの良いところ
- 科目横断型の設計が、小石川の実戦に直結している
- 例:国語(記述)で理科実験考察の記述練習
- 例:算数(思考)で社会資料読解に出る計算問題を扱う
- 例:国語(記述)で理科実験考察の記述練習
- 作文の 書き直し・添削を反復し、“自分の型”を作る
- 小6で早期に過去問演習へ入り、共同作成問題も夏前に仕上げる発想
3)enaの良いところ
- 都立中受検を **学校別対策(日曜特訓・直前特訓・学校別合判・合宿など)**で体系化している
- 都立中合判:都立中向け最大級の合格判定模試として位置づけ、オリジナル問題で複数校判定
- 「日々の学習」など、毎日回す小粒教材+確認テスト+解説で積み上げる思想(=継続の仕組み)
ChatGPTで「塾の仕組み」を再現できないか?
そして私は、これらの“良いところ”を ChatGPT活用で再現することを念頭に、次のように整理しました。
3塾の“良いとこ取り”で作る「真似できる部品」一覧
この順で組むと、塾の中身にかなり近づけられるはずです。
- 週間学習予定表(四谷大塚型)
- 日々の学習:計算・語彙・要約(ena型)
- 毎回ミニテスト+間違い直し(四谷大塚型)
- 科目横断の記述練習(E-STYLE型)
- 作文:ルーブリック採点 → 書き直し2周(E-STYLE型)
- 月1の適性ミニ模試(自宅合判)(enaの模試思想)
- 勝負所の反復(小石川独自)
- 資料×割合×記述
- 理科の考察と言語化
- (E-STYLE/ena分析の核)
- 資料×割合×記述
次回予告
次回は、全国模試で見えた「現在地」と、塾なしで挑むために我が家が最初に整えた学習の土台について、具体的に書いていきます。
次回の記事はこちら👉https://koishikawa-juken.com/?p=115
このブログについて】
小5の息子・龍馬が、小石川中等教育学校のロケット部に憧れて受験を決意。
塾なし・ChatGPT活用で挑む我が家のリアルな記録を公開しています。
【2026年版】塾なし小石川チャレンジ “1年の計”──教科別戦略・学習計画・教材マップ


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