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9月中旬、
私たちは初めて 東京都立小石川中等教育学校 の
創作展 を訪れました。
滞在時間は、ほんの半日ほど。
それでもこの時間は、
これまで「調べてきた小石川」が
「実在する学校」へと変わる体験 になりました。
都立小石川中等教育学校の創作展について
小石川中等教育学校の創作展は、
学校の教育理念である 「立志・開拓・創作」 を軸に構成されています。
各学年がこの三つのテーマに基づき、それぞれ異なる形で作品発表を行うのが特徴です。
立志(主に1・2年生)
「立志」は、主に 1・2年生による展示発表 が中心となります。
※劇以外の出し物がこの区分にあたります。
展示内容は非常に幅広く、
- 歴史
- 科学
- ピタゴラ装置
- トリックアート
など、テーマも表現方法も多種多様です。
それぞれの展示には工夫が凝らされており、
「どう見せるか」「どう伝えるか」まで生徒自身が考えていることが伝わってきます。
開拓(主に3・4年生)
「開拓」は、3・4年生による30分間の演劇です。
特徴的なのは、
- 舞台となる教室の 土台や壁づくりから生徒自身で行う こと
- 教室全体を一つの舞台空間として作り込むこと
劇の内容だけでなく、
教室の内装・外装そのものが作品の一部 となっており、
空間全体を使った演出には大きな見応えがあります。
なお、「開拓」の劇は 事前抽選ではなく先着順 で観覧が可能です。
創作(主に5・6年生)
「創作」は、5・6年生による75分間の本格的な演劇です。
- オリジナル脚本の制作
- プロによる演技指導
- 長期間にわたる準備と稽古
など、取り組みの熱量が非常に高く、
作品の完成度も他学年とは一線を画します。
劇の内容はもちろん、
教室の内装・外装の作り込みも非常に精巧で、
観る側に強い感動を与える作品 に仕上がっています。
こちらは 事前抽選制 となっており、人気の高さがうかがえます。
会場全体の工夫
各クラスは、自分たちのブースを多くの人に見てもらうために、
- 光庭パネル
- 階段装飾
などを使った 積極的な広報・演出 も行っています。
単なる展示ではなく、
「どうすれば来校者の目に留まるか」まで考え抜かれている点も、
小石川らしさを感じる部分です。
創作展大賞
創作展では、
来校者と生徒による投票 が行われ、
その結果によって「創作展大賞」が決定されます。
この仕組みがあることで、
生徒たちは「見てもらう」「評価される」ことを強く意識し、
より完成度の高い作品づくりに挑戦しているように感じました。
実際に親子で見た印象と、長男の反応
校内に入ってまず感じたのは、
想像していた以上に静かで、知的な空気でした。
1・2年生による「立志」の展示では呼び込みも行われていましたが、
いわゆる学園祭のような派手な演出はありません。
その代わりに、控えめながらも要点の伝わる宣伝用ポスターが、
階段や「光庭」と呼ばれる中庭の壁に整然と掲示されていました。
どのポスターも、
「何をやっているのか」「どんな展示なのか」が一目で分かるよう工夫されており、
見せ方そのものがすでに一つの学びになっているように感じました。
長男が最初に夢中になった展示
長男と一緒に最初に入ったのは、
1年生が運営している教室でした。
そこでは謎解き問題が出題されており、
教室を回りながら問題を解いていく形式になっていました。
もともと謎解きが大好きな長男は、
一問一問に強いこだわりを持って取り組み、
「どうしてこうなるんだろう?」と考えながら、
かなり集中して挑戦していました。
展示を見る、というよりも、
参加しながら考える。
その体験そのものが、長男にはとても楽しかったようです。
校内の様子から感じたこと
校内を歩いていると、
さまざまな教室の前に、入場を待つ保護者と思われる方々の列ができていました。
当時の私たちは、
「劇はすべて事前抽選制」と誤って理解していたのですが、
今振り返ると、あれは 3・4年生による30分間の劇を待つ列 だったのだと後から気づきました。
このように、
当日は事前の理解が十分ではなかったこともあり、
私たち親子は 1・2年生による『立志』の展示を中心に見て回る 形となりました。
はじめて小石川を訪れた長男のようす(修正版)
今回の創作展を訪れたことで、
長男は小石川への受験に対して、とても良いイメージを持ったようでした。
これまで長男にとっての小石川は、
「偏差値が高い学校」という数字のイメージが先行しており、
「その高い壁を乗り越えて入った人たちは、どんな人なんだろう?」
と考えていたようです。
正直なところ、
もっと“秀才タイプ”“ガリ勉タイプ”の生徒が多い学校だと、
勝手に想像していたようでした。
しかし、実際に創作展で目にした小石川の生徒たちは、
とても明るく、良い意味で社交的。
長男はその姿に、良い意味で驚いたようです。
「特別な人たちの集まり」というよりも、
自分たちと感覚の近い、少し年上のお兄さん・お姉さんたち。
そんな印象を受けたようでした。
この体験をきっかけに、
長男の中での小石川のイメージは、
「難しそう」から「面白そう」へと、はっきり変わりました。
これまで受験の話をしていても、
どこか他人事だった小石川。
でもこの日、
「この学校に入る未来」が、
初めて具体的なイメージとして、
長男の中に入ったように感じました。
親の立場から見えた「小石川らしさ」
親の立場から見て、強く感じたのは、
小石川の生徒は「偏差値が高い」だけの存在ではないということでした。
学校で習う教科を、ただ覚えるために学ぶのではなく、
その知識を土台として、
- 自ら問いを立て
- 考え
- 表現する
その先にある
「立志」「開拓」「創作」へ向かう力を、自然に伸ばしている。
そんな印象を受けました。
だからこそ小石川では、
単なる学力テストではなく、
その志向性に合う子どもを見極めるために
**「適性検査」**という形を取っているのだと、
今回の創作展を通して理解できた気がします。
創作展で感じた、小石川の生徒の姿
今回の創作展で出会った生徒たちからは、
特に次の3点が強く印象に残りました。
- 点数や偏差値では測れない力が、確かに育っていること
- 正解を当てることよりも、「考え続ける姿勢」が評価されていること
- 子どもが「自分の興味」を大切にしていい環境があること
これまで、模試の結果や教材選びを通して
「小石川に合う力とは何か」を意識しながら進んできました。
しかし、この創作展を実際に見たことで、
それらが机上の理解ではなく、実感として腑に落ちた。
そんな感覚がありました。
まとめ
実際に小石川を訪問したことで、
この学校がぐっと身近に感じられる一日となりました。
そして小石川では、
単なる学力だけではなく、
「立志」「開拓」「創造」を実現するための総合力が求められていること、
そしてその力を育てる学校であることを、改めて実感しました。
だからこそ、
習い事や好きなことを無理にやめるのではなく、
それらと受験勉強を両立させながら進んでいく
今の我が家のスタイルは、
たとえ遠回りに見えたとしても、間違っていない道なのだと
思えるようになりました。
次回予告
👉第12話英検4級合格と、勉強以外に起きた大きな変化https://koishikawa-juken.com/?p=225
このブログについて】
小5の息子・龍馬が、小石川中等教育学校のロケット部に憧れて受験を決意。
塾なし・ChatGPT活用で挑む我が家のリアルな記録を公開しています。
【2026年版】塾なし小石川チャレンジ “1年の計”──教科別戦略・学習計画・教材マップ


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