第23話|令和8年度 小石川適性検査(2026/2/3)速報分析

適性検査対策

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――「量を減らして迷わせる」兆しと、全国学力調査(令和6年度)から見える“次の前提”

※この記事は 学校公式の問題公開前 のため、現時点で公開されている 塾等の速報(主にena) を中心に「傾向の兆し」をChatGPTと整理したものです。断定ではありません。公式公開後に、必ず“答え合わせ(検証)”を追記します。
(参考:小石川の公式サイトでは、現時点で令和7年度までの問題等が掲載されています。)


  1. この記事でわかること
  2. 0. まず結論:今年の「変化のきざし」3点
  3. 1. 適性検査Ⅰ(国語)速報で見える特徴
    1. 形式は例年通り。ただし「文章量↓/抽象度↑」
    2. 読解は「抜き出しなのに立ち止まる」系
    3. 作文は「会話文+条件+字数」の精度勝負
  4. 2. 適性検査Ⅱ(算数×社会×理科の複合)速報で見える特徴
    1. 大問1:募金(工作・数的処理)
    2. 大問2:新聞発行部数(データ+社会)=今年いちばんの“サイン”
    3. 大問3:落下の実験(対照実験)
  5. 3. 適性検査Ⅲ(理数・独自)速報で見える特徴
    1. 大問1:CD(仕組み)
    2. 大問2:シリンダー錠(仕組み+場合の数+不可能理由)
  6. 4. もう一つのヒント:全国学力調査(令和6年度)が“学校現場の標準装備”を押し上げる
    1. 重要:問題の無断転載はNG
  7. 5. 国語:小石川に直結する“目的→情報整理→伝わる説明”の型
  8. 6. 算数:小石川の“採点される書き方”が、全国標準として明文化されている
  9. 7. 2つをつなぐ仮説:「短記述の複数回転」は“前提の底上げ”で起きる
  10. 8. 2027受検に向けて、いちばん効く対策(短く・実務で)
    1. ① 短記述の量産訓練(60〜90字/90〜120字)
    2. ② 仕組み読解(図+会話文)
    3. ③ 「不可能理由」の書き方(Ⅲで効く)
    4. ④ 基礎計算を落とさない(“久々に戻る”兆し)
  11. おわりに(速報の使い方)
    1. 次回予告
    2. ▶ 関連リンク

この記事でわかること

  • 令和8年度(2026/2/3実施)で見えた「変化のきざし」
  • 適性Ⅰ・Ⅱ・Ⅲそれぞれの“ズレたポイント”(=差がつく場所)
  • 全国学力調査(令和6年度)の設計思想が、なぜ小石川に効くのか
  • 2027受検(次年度)に向けて、いちばん効く“短い”対策

0. まず結論:今年の「変化のきざし」3点

速報ベースで最も大きく見えたのは、この3つです。

  1. 量を減らして、迷わせる
    文章量・手順量は軽くする一方で、抽象度や判断ポイントを上げる(=“短いのに難しい”)。
  2. “長文1発”より“短め記述を複数回”へ
    字数指定の短記述が増え、処理回数(回転数)で差がつく方向へ。
  3. 適性Ⅲは「実験考察」より「仕組み×条件×論理(場合の数/不可能証明)」寄り
    小問数を絞って、論理で詰める重心へ寄せた兆し。

1. 適性検査Ⅰ(国語)速報で見える特徴

形式は例年通り。ただし「文章量↓/抽象度↑」

enaの速報では、形式は例年通り(2文章+読解2問+作文1問)としつつ、文章1が昨年より大きく短くなった一方で、抽象度が高く読みづらいタイプだった、という整理でした。

読解は「抜き出しなのに立ち止まる」系

一見すると素直に見える設問でも、指示語・比喩・言い換えの取り方で不安になるポイントが仕込まれている、という指摘。

作文は「会話文+条件+字数」の精度勝負

テーマ自体は書けそうでも、条件(会話文の読み取り)を外すと失点しやすい構造、という整理でした。

(来年以降に効く見立て)
小石川は「読みやすさ」よりも、**概念のつかみ方(比喩/抽象語)**を取りに来ている。短くても難しい文章は増えそう。


2. 適性検査Ⅱ(算数×社会×理科の複合)速報で見える特徴

大問1:募金(工作・数的処理)

折り紙(しおり)×対称性、硬貨×重さ×金額など、手を動かす/着眼点で差がつく構造。

大問2:新聞発行部数(データ+社会)=今年いちばんの“サイン”

速報では、計算・グラフ・変化理由に加えて、全国紙/地方紙の特徴や役割まで問う流れとして整理されていました。
ここで注目したいのが、短めの字数指定記述が複数回になっている点です(“短く書く”のに、仮説と根拠が要る)。

大問3:落下の実験(対照実験)

対照実験の読み取り自体は王道。ただ今年は、速報上は「手順量が減って分かりやすい」評価もありました。

(来年以降に効く見立て)
適性Ⅱは「作業量勝負」より、**短記述を複数回まわす“処理密度”**を上げる方向に寄った可能性。


3. 適性検査Ⅲ(理数・独自)速報で見える特徴

大問1:CD(仕組み)

実験考察だけで押し切るというより、仕組み理解に寄せた構成という整理。
さらに、大きい数でも単純計算のタイプが出てきた点も示唆的です(“説明だけでなく、基礎計算の確実さも落とすな”)。

大問2:シリンダー錠(仕組み+場合の数+不可能理由)

図・会話文から仕組みを読み、組合せを考え、最後に「作れない理由」を説明する――論理色が濃い構成としてまとめられていました。

(来年以降に効く見立て)
適性Ⅲは **「実験データを丁寧に追う」より「仕組みを読んで条件で詰める」**へ、重心が少し移った可能性。


4. もう一つのヒント:全国学力調査(令和6年度)が“学校現場の標準装備”を押し上げる

ここで思い出したのが、毎年4月に小6を対象に実施される 全国学力・学習状況調査 です。令和6年度(2024/4/18実施)は、問題・正答例・解説資料が公開されています。

重要:問題の無断転載はNG

NIER(国立教育政策研究所)は、問題等の無断転載・複製を禁じています。

ここから先は、問題文そのものではなく、**解説資料が明確に打ち出している「型」**に注目します。


5. 国語:小石川に直結する“目的→情報整理→伝わる説明”の型

令和6年度の小学校国語では、オンライン交流の場面で「相手のニーズを読んで」「メモで整理し」「説明を改善する」流れが出ています。
これは小石川適性Ⅰの核である 資料(相手条件)→取捨選択→構造化→伝達 に、そのまま接続します。


6. 算数:小石川の“採点される書き方”が、全国標準として明文化されている

令和6年度の算数解説資料は、設計思想として「問題発見・解決の過程」を前面に置き、さらに記述を

  • 「事実」(グラフ等から読み取れる特徴)
  • 「方法」(どう求めたか)
  • 「理由」(AだからB、条件が複数なら全部書く)

の3タイプに整理しています。

これ、体感的には 小石川の採点観点そのもの です。
つまり学校現場でこの型が“当たり前”になればなるほど、小石川側も「そこは前提」として置きやすくなります。


7. 2つをつなぐ仮説:「短記述の複数回転」は“前提の底上げ”で起きる

今年の小石川で見えた「短め記述を複数回」「仕組み+条件で詰める」方向は、全国学力調査が押し上げている

  • 思考・判断・表現
  • データ活用
  • 記述の型(事実/方法/理由)

が、学校現場で標準化していく流れと整合します。


8. 2027受検に向けて、いちばん効く対策(短く・実務で)

① 短記述の量産訓練(60〜90字/90〜120字)

型を固定します。

  • 結論:〜。
  • 根拠:資料(表・グラフ・会話)より〜。
  • まとめ:だから〜と言える。

② 仕組み読解(図+会話文)

読んだら最初にメモするのはこの3点だけ。

  • 部品(何がある?)
  • 役割(何をしてる?)
  • 条件(どうなったらOK/NG?)

③ 「不可能理由」の書き方(Ⅲで効く)

“できない”は感想ではなく、条件の衝突で説明します。
(例:もし〜なら…となるが、条件〜に反する→よって不可能)

④ 基礎計算を落とさない(“久々に戻る”兆し)

説明系の学校ほど、「計算が簡単なら落とすな」が効いてきます。


おわりに(速報の使い方)

公式公開前の今は、速報は“答え”ではなく 仮説づくりの材料です。
ただ、今年の速報からは確かに

  • 量は減るのに、判断が難しい
  • 短記述が複数回で回転数が増える
  • Ⅲが「仕組み×条件×論理」に寄る

という、来年以降にも効きそうな“筋”が見えました。

公式の問題・出題方針が公開されたら、この記事に 「速報の見立ては当たっていたか?」 を追記して、2027に向けた精度をもう一段上げます。

次回予告

👉第24話|詰まりは計画ミスではない。親子で軌道修正する日々の算数 日々の学習で起こる

問題について紹介していきます。 https://koishikawa-juken.com/?p=876

▶ 関連リンク

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