第20話 国語見直し編|「全部大事」に見えて、実は順番がある

教材レビュー

第19話の算数に続き、今回は国語です。

前回の記事はこちら
👉 第19話 https://koishikawa-juken.com/?p=723

👉 シリーズ目次はこちらhttps://koishikawa-juken.com/?p=627
小石川の適性検査Ⅰに向けて国語教材を見直すと、意外と結論はシンプルでした。

国語は全部大事に見える。でも、順番を間違えると伸びない。
逆に言うと、「点になる力」から逆算して教材を並べるだけで、やることが一気に明確になります。


  1. 第17話で整理した結論:最重要はこれ
    1. A:最優先(直結)
    2. B:重要(基礎土台)
    3. C:優先度を下げられる(費用対効果が低い)
  2. 国語C「優先度を下げられる」具体例
    1. ① 漢字の難問暗記(深追い不要)
    2. ② 文法の細かい分類(名称暗記は後回し)
    3. ③ 文学史知識(外知識で戦わない)
  3. 判断に使える「魔法の質問」
  4. ここから本題:教材を小石川観点でA/B/Cに振り分けた
  5. 国語教材マップ(完成版)
  6. 「いつ・どれをやる?」時期設計(超重要)
    1. ① 小5冬〜小6春(いま〜4月):「型を作る期」
    2. ② 小6春〜初夏(5〜6月):「安定+スピード期」
    3. ③ 小6夏休み:「量稽古で“毎日スラスラ”へ」
    4. ④ 小6秋〜直前:「過去問主戦場+弱点補強」
  7. 塾技100は「小石川40技」に圧縮して使う
  8. 【保存版】小石川向け 国語「40技」1枚チートシート
    1. 0. 最初の30秒でやること(超重要)
    2. 1. 読解OS(本文の骨格を一瞬でつかむ)
      1. A. 筆者の主張を見抜く
      2. B. 段落構造を整理
      3. C. 接続語=文章の地図
    3. 2. 根拠の取り方(線を引くルール)
    4. 3. 小石川で点になる記述の6つの型
      1. ① 原因 → 結果(理由説明)
      2. ② 対比(AとB)
      3. ③ 具体 → 抽象(要約)
      4. ④ 主張 → 根拠
      5. ⑤ 資料・図表の説明
      6. ⑥ 自分の考え+理由
    5. 4. 減点を防ぐチェックリスト
    6. 5. 選択肢問題・30秒攻略
    7. 6. 最後の仕上げ(答案の見た目)
    8. 机に貼る最短フレーズ
  9. まとめ:国語は「順番」を決めれば、迷いが消える
    1. 次回予告
    2. ▶ 関連リンク

第17話で整理した結論:最重要はこれ

結論は明確です。
最重要は「説明文(論理)×資料統合×根拠付き記述」

A:最優先(直結)

  • 説明文・論説文の論理読解
  • 複数資料の統合
  • 短記述(結論→根拠→言い換え)

B:重要(基礎土台)

  • 要約
  • 語彙(抽象語・言い換え)
  • 作文(型を使って安定)

C:優先度を下げられる(費用対効果が低い)

  • 漢字の難問暗記
  • 文法の細かい分類
  • 文学史知識

国語C「優先度を下げられる」具体例

① 漢字の難問暗記(深追い不要)

優先度を下げてよい具体例

  • 意味も使い道も限定的な難漢字(例:顰蹙/蹂躙/慇懃/斟酌 など)

👉 出れば難しい。でも、適性検査では「知らなくても文脈で処理できる」ことが多く、正答しても得点差がつきにくい。

  • 四字熟語の“難問コレクション”(例:揣摩臆測/会者定離 などを意味まで厳密に…)

👉 私立国語では出やすい一方、小石川では「知っているかどうか」で選別する出題はしにくい

  • 読めればOKだが、書かせると事故りやすい漢字

👉 適性検査Ⅰは記述中心で、漢字単体の配点は高くない。
難字で時間を使うのは非効率

✅ 小石川で“落とせない”漢字ライン

  • 6年配当の基本漢字
  • 同音異義語の使い分け(制度/精度 など)
  • 文脈理解に直結する語(=知らないと読めない)

② 文法の細かい分類(名称暗記は後回し)

  • 自立語/付属語、活用語/非活用語などを丸暗記
  • 「これは何語?」クイズ(しかし=接続詞? など)
  • 用語で殴る分類(連体修飾語・補語・述語…)

👉 中学文法の入口としては大事。でも、適性検査で直接点になりにくい。
小石川は「文章が正しく読めているか」を見たいので、ラベル暗記は優先度が落ちる。

✅ 小石川で必要な文法の最低ライン

  • 主語と述語が対応しているか
  • 係り受けが破綻していないか
  • 指示語が何を指すか

👉 “理解のための文法”だけで十分。

③ 文学史知識(外知識で戦わない)

  • 作者と作品の丸暗記(例:夏目漱石=坊っちゃん 等)
  • 時代・流派の暗記(明治文学/自然主義 等)
  • 作者の人物像・思想・背景知識

👉 教養としては良い。でも、小石川は文章内で完結する読解を重視し、外知識を使わせない設計になりやすい。

✅ 小石川で必要な文学的力

  • 心情変化を追う
  • 比喩・言い換えを理解する
  • 文中の言葉だけで解釈する

判断に使える「魔法の質問」

「それを知らないと、本文が読めないか?」

  • YES → A or B(やる価値が高い)
  • NO → C(深追い不要)

ここから本題:教材を小石川観点でA/B/Cに振り分けた

次に、ChatGPTと一緒に、小石川観点で国語教材を整理しました。
算数と同じ定義です。

  • A:最優先(直結)…「資料読み取り/条件整理/根拠つき記述」に直結。やれば点になりやすい。
  • B:優先(基礎土台)…Aを支える汎用スキル。抜けるとAが崩れる。
  • C:後回し(費用対効果低)…小石川で出にくい/時間の割に伸びにくい。

国語教材マップ(完成版)

教材総合判定役割(ひとことで)いつ効く?
ふくしま式「本当の国語力」A(軸)思考を分解して、ズレない言語化を作る小5冬〜小6通年(特に前半)
適性検査対策 作文問題「書きかた編」A(後半型A)試験形式に翻訳する(設問処理+構成メモ)ふくしま式の後に効く(小6春〜)
適性検査対策 作文問題「トレーニング編」A(量稽古の主力)実戦演習で「毎日スラスラ」状態を作る小6春〜夏(夏休みがピーク)
旺文社「わかる国語(小3〜6)」B(辞書)詰まりポイントを修理する「国語の整備工場」通年(毎日やらない。必要時に引く)
塾技100(国語)A〜B(ただし間引き必須)読み方・書き方のOS(技で再現性を上げる)小5〜小6前半で効く(技を固定)

「いつ・どれをやる?」時期設計(超重要)

① 小5冬〜小6春(いま〜4月):「型を作る期」

  • 主役:ふくしま式(週2〜3回)
  • 補助:書きかた編(親が先に読み、子は週1でOK)
  • 辞書:わかる国語(詰まった箇所だけ5〜10分)

👉 ここでいきなり毎日作文演習を回すと、雑に書く癖がつきやすい。
まずは「ズレない言い換え」「比べる」「理由の組み立て」を体に入れる。

② 小6春〜初夏(5〜6月):「安定+スピード期」

  • 主役:書きかた編+トレーニング編(週2回)
  • 軸:ふくしま式(週1〜2回で維持)

👉 1題を2日に分けると強いです。
Day1:読解+設問分解+構成メモ / Day2:本文作成+見直し

③ 小6夏休み:「量稽古で“毎日スラスラ”へ」

目標:40〜60分で1題(構成→記述→見直しまで)

  • 月水金:トレーニング編(社会/人/生き方系を中心)
  • 火木:環境系(提案・メリデメが作りやすい)
  • 土:弱点テーマ(自然・科学など)
  • 日:書き直し/要約/振り返り

※夏で一番効くのは「数」よりも、週1〜2回の書き直し(改善)です。
「2回目は15分短縮」「理由を1本増やす」など、伸びが見える形にする。

④ 小6秋〜直前:「過去問主戦場+弱点補強」

  • 主役:過去問・類題
  • トレーニング編:週1で維持
  • 辞書(わかる国語):弱点だけ修理

塾技100は「小石川40技」に圧縮して使う

塾技(国語)は算数より小石川に活用できる感触がありました。
ただし、全部やると私立型の「設問処理芸」に寄るので、小石川に刺さる技だけ間引くのがコツです。

そこで作ったのが、小石川向け「塾技40」と、机に貼れる1枚チートシート

【保存版】小石川向け 国語「40技」1枚チートシート

※「読む → 拾う → まとめる → 書く」を答案の手順として固定するためのチートシートです。


0. 最初の30秒でやること(超重要)

  • 設問の動詞に○:説明せよ/理由/要約/比べよ/根拠/本文中から
  • 条件に□:字数・指定語句・AとB・〜をふまえて
  • 答えの形を先に決める(1文/2文/比較型など)

1. 読解OS(本文の骨格を一瞬でつかむ)

A. 筆者の主張を見抜く

  • 位置:最後/「つまり」「だから」「結局」直後
  • 言い切り表現:〜だ/〜べきだ/重要だ/問題だ

B. 段落構造を整理

  • :話題提示・問題提起
  • :理由・具体例・対比
  • :まとめ・主張・提案

C. 接続語=文章の地図

  • 順接:だから/そのため(原因→結果)
  • 逆接:しかし/だが(主張の山場)
  • 要約:つまり/要するに(結論)
  • 対比:一方/反対に(AとB)

2. 根拠の取り方(線を引くルール)

  • 設問キーワード(同義語含む)を本文で探す
  • 前後1〜2文が根拠ゾーン
  • 指示語は必ず戻す(これ/それ/この)
  • 数量・程度語を拾う(多い/少ない/増減など)

3. 小石川で点になる記述の6つの型

① 原因 → 結果(理由説明)

〜だから(原因)。その結果〜(結果)。

② 対比(AとB)

Aは〜。一方Bは〜。だから〜と言える。

③ 具体 → 抽象(要約)

具体例(〜)から、つまり〜。

④ 主張 → 根拠

筆者は〜と考える。なぜなら〜(本文根拠)。

⑤ 資料・図表の説明

資料では〜が(増・減・差)している。これは〜を示す。

⑥ 自分の考え+理由

私は〜と思う。理由は〜。たとえば〜。


4. 減点を防ぐチェックリスト

  • 本文にないことを書いていないか
  • 言いすぎ(必ず/絶対)になっていないか
  • 理由・比較が片方だけになっていないか
  • 主語があいまいでないか
  • 設問条件(字数・指定語句)を落としていないか

5. 選択肢問題・30秒攻略

  1. 本文と同じ内容か(言い換えOK)
  2. 原因と結果が逆になっていないか
  3. 範囲がズレていないか(一部→全部)
  4. 強すぎる表現がないか

6. 最後の仕上げ(答案の見た目)

  • 1文が長ければ2文に分ける
  • 比較は「Aは〜。Bは〜。」で可視化
  • 文末は「〜だから。」「〜と言える。」で統一

机に貼る最短フレーズ

  • 設問の動詞=答案の型
  • 接続語=文章の地図
  • 根拠は前後1〜2文
  • Aだけ書くな、Bも書け
  • 言いすぎ禁止
  • 読む:主張/構造/対比/具体⇄抽象/接続語
  • 拾う:根拠は前後1〜2文、指示語を戻す
  • 書く:結論→根拠→言い換え(型で固定)

まとめ:国語は「順番」を決めれば、迷いが消える

国語は全部大事に見えます。
でも、小石川の国語で点差がつくのは、知識量ではなく、

「論理で読み、複数情報を統合し、根拠つきで短く書けるか」

ここでした。

  • A(点に直結):ふくしま式+書きかた編+トレーニング編(+塾技40)
  • B(修理工場):わかる国語(辞書運用)
  • C(深追い不要):難漢字・文法分類暗記・文学史暗記

最後にもう一度、迷った時の判断基準。

「それを知らないと、本文が読めないか?」
YESならA/B、NOならCでOK。

これで、国語は「全部やる」から「点になる順に回す」へ切り替わります。


次回予告

👉第21話|理科教材の優先順位を全部見直した話 https://koishikawa-juken.com/?p=775

次回は、
実際に使っているテキストのチャプター別に、どこを優先し、どこを後回しにするか
を具体的に整理していく予定です。

▶ 関連リンク

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