第19話の算数に続き、今回は国語です。
前回の記事はこちら
👉 第19話 https://koishikawa-juken.com/?p=723
👉 シリーズ目次はこちらhttps://koishikawa-juken.com/?p=627
小石川の適性検査Ⅰに向けて国語教材を見直すと、意外と結論はシンプルでした。
国語は全部大事に見える。でも、順番を間違えると伸びない。
逆に言うと、「点になる力」から逆算して教材を並べるだけで、やることが一気に明確になります。
第17話で整理した結論:最重要はこれ
結論は明確です。
最重要は「説明文(論理)×資料統合×根拠付き記述」。
A:最優先(直結)
- 説明文・論説文の論理読解
- 複数資料の統合
- 短記述(結論→根拠→言い換え)
B:重要(基礎土台)
- 要約
- 語彙(抽象語・言い換え)
- 作文(型を使って安定)
C:優先度を下げられる(費用対効果が低い)
- 漢字の難問暗記
- 文法の細かい分類
- 文学史知識
国語C「優先度を下げられる」具体例
① 漢字の難問暗記(深追い不要)
優先度を下げてよい具体例
- 意味も使い道も限定的な難漢字(例:顰蹙/蹂躙/慇懃/斟酌 など)
👉 出れば難しい。でも、適性検査では「知らなくても文脈で処理できる」ことが多く、正答しても得点差がつきにくい。
- 四字熟語の“難問コレクション”(例:揣摩臆測/会者定離 などを意味まで厳密に…)
👉 私立国語では出やすい一方、小石川では「知っているかどうか」で選別する出題はしにくい。
- 読めればOKだが、書かせると事故りやすい漢字
👉 適性検査Ⅰは記述中心で、漢字単体の配点は高くない。
難字で時間を使うのは非効率。
✅ 小石川で“落とせない”漢字ライン
- 6年配当の基本漢字
- 同音異義語の使い分け(制度/精度 など)
- 文脈理解に直結する語(=知らないと読めない)
② 文法の細かい分類(名称暗記は後回し)
- 自立語/付属語、活用語/非活用語などを丸暗記
- 「これは何語?」クイズ(しかし=接続詞? など)
- 用語で殴る分類(連体修飾語・補語・述語…)
👉 中学文法の入口としては大事。でも、適性検査で直接点になりにくい。
小石川は「文章が正しく読めているか」を見たいので、ラベル暗記は優先度が落ちる。
✅ 小石川で必要な文法の最低ライン
- 主語と述語が対応しているか
- 係り受けが破綻していないか
- 指示語が何を指すか
👉 “理解のための文法”だけで十分。
③ 文学史知識(外知識で戦わない)
- 作者と作品の丸暗記(例:夏目漱石=坊っちゃん 等)
- 時代・流派の暗記(明治文学/自然主義 等)
- 作者の人物像・思想・背景知識
👉 教養としては良い。でも、小石川は文章内で完結する読解を重視し、外知識を使わせない設計になりやすい。
✅ 小石川で必要な文学的力
- 心情変化を追う
- 比喩・言い換えを理解する
- 文中の言葉だけで解釈する
判断に使える「魔法の質問」
「それを知らないと、本文が読めないか?」
- YES → A or B(やる価値が高い)
- NO → C(深追い不要)
ここから本題:教材を小石川観点でA/B/Cに振り分けた
次に、ChatGPTと一緒に、小石川観点で国語教材を整理しました。
算数と同じ定義です。
- A:最優先(直結)…「資料読み取り/条件整理/根拠つき記述」に直結。やれば点になりやすい。
- B:優先(基礎土台)…Aを支える汎用スキル。抜けるとAが崩れる。
- C:後回し(費用対効果低)…小石川で出にくい/時間の割に伸びにくい。
国語教材マップ(完成版)
| 教材 | 総合判定 | 役割(ひとことで) | いつ効く? |
|---|---|---|---|
| ふくしま式「本当の国語力」 | A(軸) | 思考を分解して、ズレない言語化を作る | 小5冬〜小6通年(特に前半) |
| 適性検査対策 作文問題「書きかた編」 | A(後半型A) | 試験形式に翻訳する(設問処理+構成メモ) | ふくしま式の後に効く(小6春〜) |
| 適性検査対策 作文問題「トレーニング編」 | A(量稽古の主力) | 実戦演習で「毎日スラスラ」状態を作る | 小6春〜夏(夏休みがピーク) |
| 旺文社「わかる国語(小3〜6)」 | B(辞書) | 詰まりポイントを修理する「国語の整備工場」 | 通年(毎日やらない。必要時に引く) |
| 塾技100(国語) | A〜B(ただし間引き必須) | 読み方・書き方のOS(技で再現性を上げる) | 小5〜小6前半で効く(技を固定) |
「いつ・どれをやる?」時期設計(超重要)
① 小5冬〜小6春(いま〜4月):「型を作る期」
- 主役:ふくしま式(週2〜3回)
- 補助:書きかた編(親が先に読み、子は週1でOK)
- 辞書:わかる国語(詰まった箇所だけ5〜10分)
👉 ここでいきなり毎日作文演習を回すと、雑に書く癖がつきやすい。
まずは「ズレない言い換え」「比べる」「理由の組み立て」を体に入れる。
② 小6春〜初夏(5〜6月):「安定+スピード期」
- 主役:書きかた編+トレーニング編(週2回)
- 軸:ふくしま式(週1〜2回で維持)
👉 1題を2日に分けると強いです。
Day1:読解+設問分解+構成メモ / Day2:本文作成+見直し
③ 小6夏休み:「量稽古で“毎日スラスラ”へ」
目標:40〜60分で1題(構成→記述→見直しまで)
- 月水金:トレーニング編(社会/人/生き方系を中心)
- 火木:環境系(提案・メリデメが作りやすい)
- 土:弱点テーマ(自然・科学など)
- 日:書き直し/要約/振り返り
※夏で一番効くのは「数」よりも、週1〜2回の書き直し(改善)です。
「2回目は15分短縮」「理由を1本増やす」など、伸びが見える形にする。
④ 小6秋〜直前:「過去問主戦場+弱点補強」
- 主役:過去問・類題
- トレーニング編:週1で維持
- 辞書(わかる国語):弱点だけ修理
塾技100は「小石川40技」に圧縮して使う
塾技(国語)は算数より小石川に活用できる感触がありました。
ただし、全部やると私立型の「設問処理芸」に寄るので、小石川に刺さる技だけ間引くのがコツです。
そこで作ったのが、小石川向け「塾技40」と、机に貼れる1枚チートシート。
【保存版】小石川向け 国語「40技」1枚チートシート
※「読む → 拾う → まとめる → 書く」を答案の手順として固定するためのチートシートです。
0. 最初の30秒でやること(超重要)
- 設問の動詞に○:説明せよ/理由/要約/比べよ/根拠/本文中から
- 条件に□:字数・指定語句・AとB・〜をふまえて
- 答えの形を先に決める(1文/2文/比較型など)
1. 読解OS(本文の骨格を一瞬でつかむ)
A. 筆者の主張を見抜く
- 位置:最後/「つまり」「だから」「結局」直後
- 言い切り表現:〜だ/〜べきだ/重要だ/問題だ
B. 段落構造を整理
- 序:話題提示・問題提起
- 中:理由・具体例・対比
- 結:まとめ・主張・提案
C. 接続語=文章の地図
- 順接:だから/そのため(原因→結果)
- 逆接:しかし/だが(主張の山場)
- 要約:つまり/要するに(結論)
- 対比:一方/反対に(AとB)
2. 根拠の取り方(線を引くルール)
- 設問キーワード(同義語含む)を本文で探す
- 前後1〜2文が根拠ゾーン
- 指示語は必ず戻す(これ/それ/この)
- 数量・程度語を拾う(多い/少ない/増減など)
3. 小石川で点になる記述の6つの型
① 原因 → 結果(理由説明)
〜だから(原因)。その結果〜(結果)。
② 対比(AとB)
Aは〜。一方Bは〜。だから〜と言える。
③ 具体 → 抽象(要約)
具体例(〜)から、つまり〜。
④ 主張 → 根拠
筆者は〜と考える。なぜなら〜(本文根拠)。
⑤ 資料・図表の説明
資料では〜が(増・減・差)している。これは〜を示す。
⑥ 自分の考え+理由
私は〜と思う。理由は〜。たとえば〜。
4. 減点を防ぐチェックリスト
- 本文にないことを書いていないか
- 言いすぎ(必ず/絶対)になっていないか
- 理由・比較が片方だけになっていないか
- 主語があいまいでないか
- 設問条件(字数・指定語句)を落としていないか
5. 選択肢問題・30秒攻略
- 本文と同じ内容か(言い換えOK)
- 原因と結果が逆になっていないか
- 範囲がズレていないか(一部→全部)
- 強すぎる表現がないか
6. 最後の仕上げ(答案の見た目)
- 1文が長ければ2文に分ける
- 比較は「Aは〜。Bは〜。」で可視化
- 文末は「〜だから。」「〜と言える。」で統一
机に貼る最短フレーズ
- 設問の動詞=答案の型
- 接続語=文章の地図
- 根拠は前後1〜2文
- Aだけ書くな、Bも書け
- 言いすぎ禁止
- 読む:主張/構造/対比/具体⇄抽象/接続語
- 拾う:根拠は前後1〜2文、指示語を戻す
- 書く:結論→根拠→言い換え(型で固定)
まとめ:国語は「順番」を決めれば、迷いが消える
国語は全部大事に見えます。
でも、小石川の国語で点差がつくのは、知識量ではなく、
「論理で読み、複数情報を統合し、根拠つきで短く書けるか」
ここでした。
- A(点に直結):ふくしま式+書きかた編+トレーニング編(+塾技40)
- B(修理工場):わかる国語(辞書運用)
- C(深追い不要):難漢字・文法分類暗記・文学史暗記
最後にもう一度、迷った時の判断基準。
「それを知らないと、本文が読めないか?」
YESならA/B、NOならCでOK。
これで、国語は「全部やる」から「点になる順に回す」へ切り替わります。
次回予告
👉第21話|理科教材の優先順位を全部見直した話 https://koishikawa-juken.com/?p=775
次回は、
実際に使っているテキストのチャプター別に、どこを優先し、どこを後回しにするか
を具体的に整理していく予定です。
▶ 関連リンク
- 【2026年版】教材マップ・年間計画はこちら(https://koishikawa-juken.com/?p=288)
- ChatGPTの家庭学習テンプレート(https://koishikawa-juken.com/?p=301)


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